歯を失った場合の治療法の選択肢を、ここで整理してみましょう。a両隣の歯にバネをかけて部分入れ歯(取り外し入れ歯)にするb両隣の歯を削ってブリッジ(差し歯)にするcインプラントにするd歯牙移植(親知らずなどの非機能歯がある場合)e何もしない対処法として、これらの方法が考えられますが、あなたなら、どの治療方法を選択しますか?まず、(a)取り外し入れ歯は、その装着した時の煩雑感や、歯をうっかり飲み込んでしまう危険性を考えると避けたいところです。かといって、(b)健康な歯を削ってブリッジにするのはどうでしょうか?歯冠の外側の層は、エナメル質という、身体の中で最も硬い組織で作られています。ブリッジをかけるために、この健康な歯のエナメル質を削った場合、ミクロな目で見ると、歯と金属の境目にステップ(段差)が生じてしまい、そこに食べかすがたまり、ますます虫歯や歯周病(歯槽膿漏)が進行する可能性が高くなります。治療する際には、何かに負担をかけたり、何かを犠牲にしたりしなければなりません。バネを使った部分入れ歯やブリッジによる治療は、大事な残っている歯や歯肉に負担をかけます。一方、インプラントは、健康な歯にはいっさい負担をかけず、その代わりに、歯茎の中の骨(顎骨)に負担をかける治療法です。といっても、インプラントの材料であるチタンという金属は、生体親和性があり、安全に骨と強固に結合し、一体化する性質があるため、治療後はほとんど天然歯と変わらない機能を取り戻すことができます。したがって、今までの自分の健康な歯と同じように固いものが噛めるようになり、歯を失う前と同じように、美味しく食事ができるようになります。他の治療法と比較して、インプラント治療の優越性がご理解いただけると思います。